無呼吸症候群
無呼吸症候群とは
睡眠中に無呼吸を繰り返し、その結果、日中に眠くなる、熟睡感がないなどの種々の症状を呈する疾患。
無呼吸(10秒以上の呼吸停止)をひと晩7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間当たりに5回以上起こす病態。
簡単に言うと、寝ている間に、呼吸が止まり、血液中の酸素濃度が低下し、様々な障害が起きることです。
症状
- いびきをかく。
- 就寝中いびきが止まり呼吸していないときがある。
- 日中の眠気が強く集中力や作業効率が低下する。
- 疲労感が強くなる。
- 夜、就寝時、中途覚醒がある。
- 寝ぼける。
- 夜間就寝中トイレに行く回数が増える。
- 寝覚めた時の頭痛。
- インポテンツ。
眠気や注意力散漫のため、交通事故や労働災害が起こりやすくなる。
居眠り運転。高血圧、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、不整脈、突然死、
妊婦さんでは、流産、死産、脳性麻痺児の出産などが起こりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病と密接に関連しています。
例えば、 高血圧 を発症する危険性は2倍、 狭心症・心筋梗塞 は3倍、 脳血管障害 は4倍にも上がるという報告があります。
昼間の眠気は、居眠り運転事故や労働災害などにつながります。
2003年の山陽新幹線運転士さんの居眠り運転、スリーマイル島の原子力発電所の事故、スペースシャトルチャレンジャーの事故なども、無呼吸症候群が原因だといわれています。
検査
当院では、気軽にご負担なく検査をお受けいただくため、郵送検査で自宅で簡単に検査ができるよう準備しています。
■参考>無呼吸検査 パルスオキシメターの装着方法
タクシーやバス、トラックの運転手さん、危険な作業をなさる方、日中眠気のある方、
いびきが強い方、一度検査をお勧めいたします。
治療
根本的な治療は、首周りの脂肪を減らすこと。体重を減らすことです。
甘いもの、脂っこいものを減らし、間食を止める。有酸素運動を、できたら毎日30分以上行う。
寝る前のお酒は控えましょう。
無呼吸治療「CRAP療法」について
寝ている間、呼吸が止まると強制的に酸素を送り込む機械を装着します。(下記参照)
- 日中の眠気やだるさが改善します。
- 装着すると体重も減りやすくなる(ダイエットがしやすくなる)といわれています。
- 機械の貸し出し費用は医療保険適応で、月、約5,000円程度です。
その他の療法
口腔内装具
外科的手術など