ひまわり便り

2018年3月23日 日曜日

本能目覚める



今年のG.Wは長野の山荘に行ってきた



山荘の辺りではイノシシや猿が現れるような田舎で、忙しない日常を相殺すべくダラダラと過ごした



昼寝・読書・犬の散歩を繰り返し、たまに里に下りれば、つくしを採ったり、水芭蕉を見に行ったりと本当に穏やかであった





そんなある日、犬の散歩に出掛けると、草むらの奥に犬が飛び行ってしまった



何かいたのか、まぁ追いつくだろう



っと、辺りに誰もいないことを確認し、もう一匹を連れて散歩を続けた





5分ほど経ったであろうか、



足音がしたので振り返ると、遠目に何かを銜えているのが見える



石が好きな犬だから、石か?

いや、何かを追っていったので動物か?



考えながら迎えたところ、口からシッポらしきものがはみでている



ネズミ系か・・・



とりあえずネズミ(仮)を救出すべく口をこじ開けると、野ネズミが地面にぽろっと



動かない、死んでいるのか?



おそるおそる見回して見るが、外傷はなさそうだ



そーいえば、ハムスターは驚くと仮死状態に陥ると聞く、今回もそうに違いない!



草むらに帰そうと思ったが、



いやまて、本当に死んでいたら埋めねばならない

そもそもネズミも仮死するのか?!





仕方なくこわごわとネズミを手のひらに乗せ、歩き出した



残り2/3の長いこと



右手にネズミ、左手に犬2匹



私は妙なテンションで



いやーびっくりしたでしょうと右に話しかければ

スゴイねーととりあえず左をほめた





家の外の草むらにネズミを獣に見えないよう置き



翌日・・・



ネズミはそこに居た



買ってきた水仙の傍らに埋めることにした

花を見ればネズミを思い出すように





さて、気のせいだろうか、その日から犬が変わったように思う



今まではハエや蜂を追い回していたが、今は軽く追い回す程度



それよりも道で寝そべる猫やガードレールに乗る猿にエライ勢いで反応を示している



怖がりだったのにね、一皮向けたね



それにしてもネズミを狩ってきた時の顔、嬉しそうだったこと(笑)

満面の笑みってやつだったな